他人事じゃない本当は怖い糖尿病 【糖尿病になったらどうなるの編】

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3point

  • 初期は自覚症状がほとんどないから怖い
  • 合併症は「しめじ」に注意
  • 糖尿病はQOLが下がる病気

 

前回の記事では糖尿病はどんな病気か、どうして糖尿病になるのかというお話しをしました。
今回の「どうなるの編」では、糖尿病でしばしば語られる”自覚症状のなさ”と”糖尿病では死なない”というところのお話しをしていこうと思います。

 

血糖値が高くても自覚症状が出ない!?

糖尿病で怖いのはこの”自覚症状のなさ”なのです。
糖尿病は初期症状に乏しく、健康診断で初めて血糖値の高さを指摘され気づくということも少なくありません。
また、気づいた時には合併症一歩手前だった・・・なんてことも。

糖尿病の初期症状は口渇・多飲(喉が渇いて水分を多く摂取する)、多尿(尿の量が増える)、体重減少、易疲労感(疲れやすくなる)などがあります。
しかし、これらの症状ではまさか糖尿病とは思わない方が多いので、病院に行かず放置されるケースが多いのです。
これらの症状を放置し血糖値が高いままの状態が続くと、全身にさまざまな合併症が生じるようになります。

 

合併症ってどんなものがあるの?

糖尿病の合併症

出典:DM TOWN

糖尿病で言われるのは三大合併症の『しめじ』です。
しめじとは、神経障害、網膜症、腎症の頭文字を取ったものです。
これらは細小血管障害に分類されていますが、短期間で死に至るような合併症ではなく万が一合併したとしても早期に適切な治療を始めることで、重篤になる危険は回避できます。
この三大合併症では直接死に至ることはないので、糖尿病の治療は軽視されることが非常に多いのです。
でも、想像してみて下さい、神経障害になると足が壊疽し切断しなくてはならないことがあります。
網膜症に成ると目が霞んで見えにくくなりますし、腎症になると最終的には人工透析になる可能性が高いです。
QOL(クオリティオブライフの略で生活の質という意味です)が低下することは間違いありません。
2型糖尿病の発症年齢は40代〜50代が多いとされています(生活習慣によっては20代でも発症しますが)。
仕事は働き盛り、子供も大きくなってきて成長がますます楽しみ・・・。
なんて時に『しめじ』に苦しめられてる場合ではないですよ!

 

合併症はしめじだけじゃない!

薬

みなさんの認識の通り、糖尿病が直接寿命に直結することはありません。
直接はありませんが、間接的には命に関わります。
それが大血管障害です。
大血管障害とは太い血管の動脈硬化などにより起こる、心筋梗塞や脳梗塞などです。
糖尿病患者の方は高血糖によって血管が障害され、動脈硬化の進行が早くなります。
そのため糖尿病がない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすいといわれています。
心筋梗塞や脳梗塞を発症すると最悪の場合死に至ることもありますし、麻痺が残ってしまう場合もあります。
死に至らなかったとしても毎日の服薬や食事制限などこちらもQOLに大きく影響を与えることは間違いないと思います。

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服薬、食事制限は一生

ヘルシーな食べ物
糖尿病になると薬物治療を開始します。
ほとんどの場合、生涯に渡って服薬を継続します。
良くなることはありませんので、薬の数は1種類、2種類と増えていきます。
主治医によっては飲み薬であまり引っ張らず早期からインスリン注射を開始するケースもあります(インスリン注射の方が膵臓に負担が少ないので)。
また、食事制限はもちろん、血糖値を下げるために運動も継続して行います。
今までのように、酒を飲んだ後のシメのラーメン!ということも制限されてきます。

 

まとめ

糖尿病は直接死に至る病気ではありませんが、一度発症してしまえばQOLが著しく低下してしまいます。
しかし、生活習慣を少しだけ見直すことで糖尿病は予防できる病気です。
暴飲暴食を止める、適度な運動をする・・・ちょっと面倒ですが長く美味しくお酒を楽しむために健康には気をつけてNONDAライフを楽しみましょう!
次回は糖尿病を予防するための生活習慣についてお話しします!

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