クラフトビールの次はすでに話題沸騰のクラフトジン!バーテンダーおすすめの7選をご紹介!

山梨県北杜市という街で「Night Market」というバーをやっているTatsuyaです。本日も山の中からお届け致します!!

今年の4月にビール酒税法が改正されました。それにより今まで発泡酒として定義されていたクラフトビールもビールとして認められる事になり、ますます盛り上がりを見せるクラフトビール。最近ではすっかりと定着し、ビアバーのような専門店だけではなく、レストランや居酒屋などでも飲めるようになってきました。

近年、こういったクラフト系のお酒はビールだけではなく様々なジャンルに広まってきています。その中でも特に注目を集めているのが、「クラフトジン」です。

まだまだ聞きなれない、という方も多いのではないでしょうか?

バー業界ではずいぶん前から注目されていたのですが、最近では種類もより豊富になってきてクラフトジンを取り扱うお店も増えてきているように感じます。

今回はそんなクラフトジンにスポットをあてて、クラフトジンとはなにか?飲み方や楽しみ方、そしておすすめのクラフトジンをドーンとご紹介いたします!!

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そもそもジンってどんなお酒?

ジンは大麦やジャガイモなどの穀類から作った蒸留酒に、ジュニパーベリー(杜松の実)を始めとしたさまざまな植物や果皮、スパイス(これらを総称してボタニカルと呼びます)を用いて風味付けしたお酒です。

どんなボタニカルをどのように使うかによって、味わいは千差万別!!そこに作り手の個性が現れる面白いお酒でもありますが、基本的には穀類から作った蒸留酒にジュニパーベリーを用いれば、そのお酒はジンと呼ぶことができます。(実際に、ボタニカルはジュニパーベリーだけを使用したというジンも存在しています。)

アルコール度数は40%前後から60%程度までと幅広く、銘柄によって変わりますが多くのジンは40%もしくは47%を採用しています。

植物由来のハーバルな香りと爽やかな飲み口で、そのまま飲むのはもちろん様々なカクテルにも用いられる、バーには欠かせないお酒です。

長らく17世紀のオランダで解熱や利尿の薬用酒として生まれたというがありましたが、11世紀にはイタリアの修道院でジュニパーベリーを用いたお酒が作られていたという記録が見つかったそうで、現在ではイタリアで生まれたお酒という説が有力となっています。

歴史などを書いていくとキリがないので、前置きはこのへんで。笑

クラフトジンって?

実は「クラフトジン」には今の所明確な定義はありません。この辺はクラフトビールと一緒ですね。クラフトジンは、まさしくクラフトビールのジン版といったところです。

あえて定義をあげるとすれば、「大手メーカーが大量生産したものではなく、独立した小さな蒸留所が小規模で生産しながら、その生産方法や原材料などに強いこだわりを持ったジン」といったところでしょうか。

こういった小規模な作り手は生産量に関しては大手に太刀打ちできないため、少量生産で質を重視し、作り手の個性が溢れるジンを造ります。そこで大手との差別化を図り、ブランドの価値を高めていくという傾向があるように思います。大量生産できないというポイントを逆に生かし、クラフト精神に溢れた面白い商品が多いのもクラフトジンの特徴です。中には年間数百本しか生産していないというものまで存在しています!

そして、その個性やこだわりが顕著に表れるのが「ボタニカル」です。

ボタニカルって?

Tama66 / Pixabay

「ボタニカル」は直訳すると「植物」となります。

ジンにおいてのボタニカルは、その風味を決定づける非常に重要な役割を果たします。ハーブや果実、根っこやスパイスなど、様々な「植物やその一部」などのボタニカルを用いて風味付けするのがジンの特徴となっています。

そしてジンに必ず用いられるボタニカルが「ジュニパーベリー」です。

uroburos / Pixabay

あまり聞きなれないものですが、和名では「杜松の実(ねずのみ)」と呼ばれています。杜松は日本では庭木や盆栽などにも用いられており自生もしている木なので、もしかしたら知らずに見かけているという方もいるかもしれませんね。

この「ジュニパーベリー」をはじめ、「コリアンダーシード」、「カルダモン」、「シナモン」、「アンジェリカ」、「レモンやグレープフルーツの柑橘類の皮」などはクラフトジンだけに限らず、多くのジンに使われているボタニカルです。

そしてこのボタニカルの種類や使い方がラフトジンとしての個性を生み出す大きな要因のひとつとなっています

例を挙げてみると、ゴボウ、タンポポの根、白樺の木の皮、生のパクチー、クランベリー、クローバー、などと挙げていくとキリがありませんが、今までのジンではあまり用いられなかったボタニカルがクラフトジンには多く使われています。ジンには「穀物から作った蒸留酒にジュニパーベリーを用いる」という定義以外はないので、この辺りの自由度はとても高いようです。

また、その土地で採れるボタニカルを使用するというのも面白いポイントです。レモンが豊富に採れる土地ではレモンの風味が生きたジン、というようにその土地にあるボタニカルを多用するのもクラフトジンの特徴の1つです。日本でもクラフトジンは作られていますが、山椒や緑茶、柚子などの和柑橘を用いたりしています。面白いところでは、沖縄で作られるジンにはゴーヤが入っていたりします。笑

さらに、アメリカのバーボンやメキシコのテキーラ、そしてシャンパンなどのように生産地が限定されているお酒ではないので、世界中どこででも作れるお酒というのも面白いポイントです。それが「クラフトジン」にはさらに面白く作用し、その土地のボタニカルを使用して作る「地酒」のような面白さも特徴的です。

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既存のジンとクラフトジンの違い

少量生産でこだわりを持って生み出されたジンというのが「クラフトジン」の大まかな定義ですが、では既存の大手メーカーのジンが悪いのか?というと、もちろんそんなことはありません。

長い歴史で培われた経験や知識、そして安定した生産力とブレのない品質。大手メーカーにしかできないこともたくさんあります。そしてもちろん「クラフトジン」にしかできないこともあるのです。

その違いを楽しむのも、お酒の楽しみ方のひとつではないでしょうか?

Pexels / Pixabay

特にこだわりの強いクラフトジンの中には価格が張るモノも多く、なかなか手が出しづらいという事もあるでしょう。バーにおいてもクラフトジンを用いたカクテルは当然面白いものが出来上がりますが、その分カクテル1杯の値段も高くなるというのが現実です。

シチュエーションや飲み方によって、既存の大手ジンとクラフトジンを飲み分けてみるのもいいかもしれませんね。

ですが普段自分で買うことがないようなお酒を1杯から楽しめるのはバーの良いところ。バーに行って自分好みのジンを探してみるのも面白いですよ!

飲み方は?楽しみ方は?

Life-Of-Pix / Pixabay

クラフトジンと言ってもその種類は非常に豊富です。それによって飲み方や楽しみ方も変わってくるでしょう。

一番はバーに行ってバーテンダーに聞くのがおすすめです。最近はクラフトジンの品揃えが充実したお店も多くなってきており、当店でも30種ほどのジンをご用意しています。

別に飲み方に決まりがあるわけではないので好きなように飲んでもいいのですが、個人的にはクラフトジンの豊かな風味を生かした飲み方、楽しみ方をおすすめしたいと思います。

そのまま飲むのはもちろんですが、余計な香りがつかないようにソーダで割ったり、王道の組み合わせのトニックウォーターを加えたジントニックなどがおすすめです

ジンはウィスキーのように樽での熟成という工程を挟むことはほとんどありませんが、中には樽熟成したモノもあります。こういったものはウィスキーのようにストレートやロックがおすすめですね。ハイボールのようなソーダ割りもいい感じだと思います。

シンプルな飲み方ばかりですが、せっかくの豊かな風味をコーラや甘いジュースなどでは割りたくない、というのはバーテンダーの本音かもしれません。笑

とはいえ決まりがあるわけではないので、自分好みの組み合わせを探して楽しむのもいいのではないでしょうか。

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おすすめクラフトジン7選

ここからは当店でも扱いのあるクラフトジンの一部をご紹介したいと思います!特徴やテイスティングコメントも合わせてご紹介しますので、購入するときや飲む時の参考に役立てば幸いです。

モンキー47

ドイツのドライジン「モンキー47」。今までのジンの概念を覆す47種類ものボタニカルを使用した衝撃の味わいで、クラフトジンブームの火付け役となったジンの1つです。使用するボタニカルの1/3は蒸留所のある「ブラックフォレスト」のモノを使用し、クランベリーやいばらの葉、スプルスなど独自のボタニカルも特徴的。

テイスティングコメント

フローラルでハーバル。非常に華やかな香りの中に純粋なジュニパーの香り。爽やかで強い風味を持った柑橘の風味とスパイス由来の少しピリッとしたスパイス感。47種類のボタニカルが生み出す複雑な風味を持つが、バランスの良さが素晴らしい。

ジーニー ベツァオバーント

オーストリアにて母娘で営んでいるワイナリー兼蒸留所が生み出す、年間生産わずか800本のクラフトジン。23種のボタニカルから来る複雑な味わいは「ベツァオバーント=妖艶」の名の通り官能的な味わい。

テイスティングコメント

ジュニパーや柑橘の他に、ワサビの様な青っぽいピリっとしたハーブ感と、サイダーやグレープフルーツソーダのような爽快感。華やかで柔らかく爽やかな味わいの中に官能的な甘さを感じる。

 

 

ポリ イタリアンジン マルコーニ46

ジン発祥の地とも言われるイタリアのジン。イタリアの「グラッパ」というブランデーを作る老舗蒸留所「ポリ」が生み出すクラフトジンは、「クリソペア」という世界で唯一の真空蒸留器を用いて生み出される。真空状態で沸点を下げて蒸留することにより、蒸留の過程で失われやすいボタニカルのアロマを最大限に引き出している。使用するボタニカルの中にはブドウや松、ミントなどの珍しいものも。

テイスティングコメント

濃厚なジュニパーの香りと松やミントのフレッシュな香味。ブドウ由来の柔らかな口当たりと華やかでコクのある上品な味わい。

 

ジークフリート ドライジン

ドイツ産の少量生産、伝統的な製法で蒸留される新しくもクラシックなジン。

18種類のボタニカルの中には「菩提樹の花」が含まれている。これはドイツの伝説「ニーベルンゲンの歌」に登場する「ジークフリード」が、竜の返り血を浴びて不死身の体を得るが背中に1枚の菩提樹の葉が張り付いていたため、その部分だけは竜の返り血を浴びずに人間の体として残り、唯一の弱点として残る。という伝説にちなんでいる。

テイスティングコメント

フローラルな香りの中にハーブと青っぽいような発酵系のアロマ、コショウのようなスパイス感。優しい口当たりで口中に花のような香りと甘さが広がり、スムースで温かくまろやかな味わい。

 

ニッカ カフェジン

日本のウィスキー界の大御所「ニッカ」が作るクラフトジン。世界的にも希少な「カフェ式蒸留器」を使って生み出される。「カフェ式蒸留器」は1830年頃に発明された蒸留器で、ニッカでは1963年に導入されいまだ現役を貫いている。新しい蒸留器と比べれば効率がいいとは言えないが、抽出された蒸留酒は原料由来の香りや成分が活きた個性的な味わいに仕上がる。山椒や柚子などの和柑橘の風味が効いた日本ならではのクラフトジン。

テイスティングコメント

山椒の青っぽく濃厚なスパイシーさとピリッと感。和柑橘の爽やかな香り。コクのある口当たりの後に山椒のパワフルさが追いかけて来る。ジントニックにおすすめ。

ミッケラー ボタニカルジン

伝説的なクラフトビールの作り手「ミッケラー」が生み出すクラフトジン。

「シムコ―ホップ」ベースのエールビールをから作る贅沢な蒸留酒をベースにしている。ホップを感じることが出来るミッケラーならではの唯一無二の味わい。

テイスティングコメント

ボタニカル由来のハーバルな香りと、エールを蒸留したという贅沢な作りを感じる麦のような芳醇な香り。さらにホップを感じる香りの印象そのままなビターで濃厚な味わい。

シップスミス VJOP ブラック

クラフトジンブームの火付け役の1つとなったイギリス、ロンドン生まれの「シップスミス」。

名前にある「VJOP」とはフランスのブランデーの熟成度合いを表す「VSOP」のもじりで「ベリー・ジュニパー・オーバー・プルーフ」の頭文字。ジュニパーベリーを同社のスタンダード品の約2倍も使用して、よりドライな味わいに仕上げられている。アルコール度数は57.7%!!

テイスティングコメント

タップリと使われたジュニパーのどっしりとした重厚感のある風味と、スパイスがもたらす複雑さを爽やかな柑橘の風味がすっきりとまとめてくれている。高アルコールから来るアタックと、ドライでキレの良いシャープな味わいはジントニックにピッタリ。少量生産だからこそ可能なクオリティーのスペシャルな1本。

まとめ

いかがでしたか?話題沸騰中の「クラフトジン」をご紹介いたしました。

現在世界中でブームとなっている「クラフトジン」は、どんどん新しいものが生み出されてきています。多様な風味を持つ、奥深く魅力あふれるクラフトジンの世界を是非体験してみて下さい!!

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